早いものでもう少しで1月も終わります。
2022年のスタートの1か月、思うように過ごせましたでしょうか。
My Visionの通りに進んでいる方はそのまま勢いをつけていきましょう!
まだMy Visionを設定していない、またはなかなか進められていない方は今からでも遅くありません。一歩一歩進めていきましょう!

私もMy VisionにあるFP2級取得のため、まずはFP3級を1月23日に受検してきました。(FP2級は3級取得でないと受けられないらしいので…)
自己採点では学科52/60、実技18/20だったのでおそらく大丈夫でしょう。
これを身につけることで皆さんにお金との付き合い方もお伝えできるようになると思いますので、しばしお待ちください。

また、2022年1月20日木曜日、CVS実践経営塾on-line Classがスタートしました。
2時間と短くはありましたが、とても有意義なものになったと感じます。
詳細はこちら☟をご覧ください。
CVS実践経営塾on-line Look Back

次回2月は15日火曜日18:00~20:00を予定しています。
在塾生、卒塾生の方はぜひご参加下さい!(参加費は無料です)

さて、本日のテーマは「知識を知恵に変える方法」です。
今回のon-line Class、そして当塾で12回コース以上を受講いただいている社員の方にご提出いただいている『人を動かす(D・カーネギー著)』のReportのフィードバックにおいて、共通する大きな気づきがありました。

Ⅰ.知識を知恵に変える方法
Ⅱ.コミュニケーションの重要性
Ⅲ.一人<仲間の価値は無限大

このうちのⅠについて、以下で解説していきます。

知識を知恵に変える方法

皆さんは(私も含めて)様々な課題に対して現状について問題を感じていると思います。

例えば
・思ったように成果(売上利益向上、単品やセールの販売など)が出ない
・棚卸の品減りが止まらない
・従業員さんが思ったように動いてくれない
・早く帰れない(仕事が終わらない、スケジュール通りに進まない)
・自分の成長が感じられない、仕事が覚えられない、ミスが多い などなど

これらの問題について、前回の記事では的確に問題を捉えることが重要と書きました。
#4 人を育てる、を分解するでは部下を教える際に実践してもらうことが重要で、失敗を許容することが大切であるとお伝えしました。
自分自身についてはどうでしょうか。
この問題を捉えた後にどう対応していけばいいのか、について今回は考えていきます。

【学習の5段階モデル】
人は対応する能力に対して5つの学び、そしてステップがあるという考え方があります。

学習の5段階モデル

①無意識的無能(知らないからできない)
算数や数学では解き方が分からなければいきなり解くことは難しいと思います。
これを出来るようにするために公式を学びます。

②意識的無能(分かっていてもできない)
教科書を読んで公式は分かっていても、暗記しているだけでは解けない、これがこの段階です。

③意識的有能(頑張ればできる)
公式の意味を理解し、実際の問題に対してこれを考えながら当てはめていくことで解ける段階です。

④無意識的有能(自然にできる)
問題を解くことを反復練習し、問題を見ただけである程度解くことができる、あるいはその解く道筋が見えるようになります。

⑤無意識的有能に意識的有能(教えることができる)
自分自身が自然にできるようになることで公式の全体像を理解し、さらにはそれを人に分かりやすく教えられます。
この段階までくると①~④のどの段階にいる人に対してでも教えることができます。

これらを学習することで階段を上っていき、自己の成長に繋げることができます。
さて、先に挙げた問題について、自分はどの段階にいるでしょうか。

①でいえば

・思ったように成果(売上利益向上、単品やセールの販売など)が出ない
→成果を出すための仕組み(数値管理や売り方、展開の方法)を知らない
・棚卸の品減りが止まらない
→品減りを無くすための手段(管理方法)を知らない
・従業員さんが思ったように動いてくれない
→人はどのように動くのか、メカニズムが分からない
・早く帰れない(仕事が終わらない、スケジュール通りに進まない)
→自分のすべき仕事の整理ができていない、タイムマネジメントの方法が決まっていない
・自分の成長が感じられない、仕事が覚えられない、ミスが多い
→自分が何を目指して働いているのか設定していない

などです。
これをできるようにするためにはStep1としてまずは知ること、学ぶこと、目標設定することから始める必要があります。

②の段階にいるのであれば、Step2としてまずは実践してみることです。
実践してみないことには何も始まりません。
学校の定期テスト、入試対策、何らかの資格検定試験などを受けた時など、必ずといっていいほど先生から問題を解けと言われた経験があると思います。
人は忘れてしまう生き物です。まずはやってみないことには学んだことも風化してしまいます。

③の段階では実際にやっていくことで公式とは違ったパターン、つまり応用問題のようなイレギュラーが出てきます。
これには基礎、基本をきちんと理解していること、そしてイレギュラーに対してどう対応していくべきかを考え、実践してみて経験としていくことで身についていきます。
Step3としてこれを繰り返しチャレンジしていくことです。

④の段階ではある程度自分のスキルとして自然とできる、そして様々なパターンに対応できるようになっています。
自信を持って対応できる、得意分野、得意な仕事といってもいいでしょう。
これをStep4として人に教えていくことで自分と他人の価値観とは違うことを学び、人に伝える手法をさらに身につけていきます。

⑤の段階は学習モデルの最高到達点であり、その事柄に対してプロフェッショナルと言えるでしょう。
一つひとつの仕事に対してこの段階まで引き上げていくこと、そしてこれを増やしていくことがさらなる自身の成長につながります。
ただし、人に教えることができるだけでなく、「相手が理解できるように、行動に移せるように」教える、伝えられるようになることが重要です。
私自身もまだまだ修行の身で、日々振り返り、反省しながら学習しています。

学習の5段階モデルとステップアップ

さて、皆さん自身の問題に対して、自分がどの段階にいるか整理できましたでしょうか。
この学習モデルは大人になればなるほどステップを上がるのを諦めるという傾向があります。
現状→問題→課題→施策の流れの中で、問題を的確に把握できた時に自分に「何が必要なのか」、今一度整理してみてください。
おそらく分かっているつもり、やっているつもり、出来ているつもり、伝えている、または教えているつもりであることも少なくありません。
(もちろん自省も含めて)

今回のon-line Classでは、卒塾生の忘れていた、やっているつもりでも出来ていなかったことが復習を通して、そして後述する仲間からのフィードバックを通してみんなの気づきとなっていたようでした。
また、『人を動かす』のReportではそれぞれの社員さんが自分がどの段階にいるのかを客観的に整理して何をすべきかを明確にしており、分かっているつもりであったことや実践の重要性の気づきを得た方が多かったように感じます。

知ったこと、学んだこと、つまり知識は①の段階にすぎません。②以降の段階に進むことによって初めて知恵になります。
知らなければ知識を身につける、これが大前提ですが、使いこなすためには②以降にチャレンジすることが必要です。
ぜひこの学習モデルをご自身のVisionや一つひとつの仕事に当てはめて考え、そして活かしてみてください。

長くなりましたので「コミュニケーションの重要性」と「一人<仲間の価値は無限大」については次回アップいたします。

今回もお読みいただきありがとうございました。
次回は2022年2月2日更新予定です。
お楽しみに!

☆CVS実践経営塾on-line classのお知らせ☆
学びを継続して変化に対応できるスキルを身につける「場」として、在塾生および卒塾生が参加できる「on-line class」が2月からスタートしました。
無料でご参加いただけますのでぜひ遊びに来てください!